「ただただまどろむ」         ’01年12月21日


モコ

 朝から寒かったのですが、午後には雪になりました。
 この冬はじめての雪です。
 積もるのではないかと危ぶんだのですが、1時間ほどで雪はみぞれになり流れて行きました。
 それでも寒いことには変わりなく、久しぶりに毛糸の手袋を出したのです。
 夕飯の後しばらくはパソコンの前に座ってメールソフトの送信方法を調べていました。
 ですが、座っているのがしだいにおっくうになって来て、とうとう私はカーペットの上に横になるとコタツに足を入れたまま眠ってしまいました。
 自分でもそれと分からないうちに疲れてしまっていたようなのです。
 1時間ほども眠りましたでしょうか。
 ふと目覚めると、目の前にモコが眠っていました。
 東京ガスの温風ヒーターが熱せられた風を送る音だけが「ゴオー、ゴオー」と響いていました。
 その温風ヒーターの上で眠っているのはメリーでした。
 藤イスの上ではユキがまどろみ、さきほどまで新聞を読んでいた妻もいつの間にか横になって眠っています。
 ココットはテレビの上で黄金色のぬいぐるみのようにクタッとしています。
 コタツの中で丸くなっているのはミケかトラミのようです。
 しし丸だけがひとり起きていて、食べ残しの夕飯をあさっていました。
 家の外はかなり冷え込んでいるのでしょうが、家の中はぬくぬくとしていて誰もが静かにまどろんでいるのでした。

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